雨の日の愉しみ方 前編
- Day:2008.06.24 01:58
- Cat:Photo Life
- Tag:妄想録
何もしないとストレスを感じてしまう自分なんだけど
この前の日曜は、雨の日もそう悪くないかもと
思える過ごし方ができた。
・ ・ ・
5月の終わり頃に木製の縁台を手に入れ、
自宅のベランダの窓の外に置いている。
そこに座って、外を眺めるのが最近気持ちいい。
何というか、釣りの最中に大岩の上に座って
辺りの風景を味わう感覚に近いのだ。

たとえばこの前の日曜も、本降りになるまで
縁台での時間を楽しんだ。
ラティスの囲いはあるものの、上下と四方を覆い込まれた
室内とは違って、開放感にあふれている。
コンクリートに雨粒が描く模様の変わりゆく様を眺めたり、
雨音の動き、遠くにいる鳥たちの声に耳を傾けて過ごす。
こころを自由に遊ばせる気分。これが心地いい。
特に雨音は、他の騒音を吸い込んでくれるようで
気持ちを浄化してくれる・・・。
そこにビールや白ワインなどがあると、
もっともっと楽しいはずだ^^
そのうち雨が強くなり、足が濡れるようになったので、リビングに退散。
休日に鳴っていたテレビの音が雨音に変わるだけで、
こんなに時間の感じ方が変わるものかと、実感した。

時代が進むにつれ、人と自然との距離がますます遠くなっている。
物理的な距離だけでなく、感覚的な距離も離れている。
テレビやPCが悪いワケじゃないんだけど
情報の多さが、それを次から次へと消費する生活が、
いろんな感覚をマスキングしているのではないかと思う。
たとえばテレビの音を消すと、いろんな音が聴こえてくる。
時間の流れが、いつもと変わってくる。
部屋から一歩出るだけで、いろんな色が見えてくる。
時間が、いつもより深くやわらかくなる。
考えてみれば、窓を開けたすぐ前の場所も、自然だ。
自然とは、こころを自然にできる場所ととらえれば
何気ない日常を愉しくできるかもしれない。
気持ちのいい時間は、意外と近くにある。
そんなふうに感じた休日だった。
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