
このイスの美しさを、何にたとえたらいいのだろう。
ダイニングのイスをヤコブセンのセブンチェアから
方向転換させたのは、このイスだった。

このイスの名前は、「ハッリ・コスキネン チェア」。
PROJECT 15「 日本発、もうひとつのチョイス 」で紹介した
nextmaruni CHAIR MUSEUMの中の1脚だ。
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デザイナーであるハッリ・コスキネン(Harri Koskinen)はフィンランド生まれ、
事実上、現代の北欧デザインを代表するデザイナーのひとりだろう。
MOMAのパーマネントコレクションである
ブロックランプ(MOMAストア)や
イッタラのキャセロールの
デザインを通してご存知の方も多いと思う。

では何がセブンチェアではなく、このイスを選ばせたのか。
シンプルな線と面の構成に、
生物的な存在感を感じたのである。
ここには甲殻類的な美しさがある。
たとえば南伊豆の名物でもある高足ガニのような、
あるいは甲殻機動隊などのSFアニメに登場する
メカニカルな生命体にも思えてしまう。
他のイスでは感じられないそのイメージは
木材の組み方から来ていたのである。


通常のイスと違うのは、脚部に使う角材を、45°振ってあるところ。
上の写真の背もたれ部分と、縦に伸びる支柱の関係を見れば分かると思う。
それが木製としては非常にシンプルなデザインを生み出してる。
そして2枚目の写真を見てもらいたい。
背もたれとして横に走る2本の角材が
デザインのモチーフとして反復されている。
座面を支える木として、細い脚部を補強する木として
クロスに交わり強度を生み出している。
見事としか言いようが無い。
・ ・ ・
まあまあイスのデザインも大事だけど、
イスの本分である座り心地も大切。
それについては、パーフェクトの印象。
計算された軽い座り心地というのだろうか。
このイスを4脚揃えたとしても、機能的にもデザイン的にも
十二分に満足していたと思う。
Look! Harri Koskinen Chair Gallery (nextmaruni CHAIR MUSEUM)テーマ:家具・インテリア - ジャンル:ライフ