10年たっても飽きない音楽(7)  Cheb Khaled / Kutché (1988), Khaled(1992)

飽きない度:20年

ゴルバチョフがペレストロイカを始め、東京ドームが完成した頃。
光GENJIが「ガラスの10代」を歌い、
ブルーハーツが「TRAIN-TRAIN」と叫んでいた年──。
そんな時代に「アラビアのファンク」として紹介された音楽がある。
それが北アフリカのアルジェリアで生まれた音楽、ライ(またはPOPライ)だ。

ライは元々砂漠の遊牧民であるベドウィンの音楽と、アルジェリアの都市部の音楽が
結びついたもの。それがワールドミュージックの影響で、ロックやジャズ、ファンク
など様々な音楽と混じり合い、またテクノロジーも導入され、新しいダンス
ミュージックとして生まれた。

そのライの帝王と呼ばれる男、それが今回紹介するCheb Khaled(シェブ・ハレド)である。
ビジュアル的にはアラブのおっちゃん顔なのだが、非常にエッジの立った、
洗練された音を披露してくれるのだ。
まずは'88年のアルバム「Kutché」から「Baroud」。
残念ながら映像が変わらないので、しばらくこの濃い顔につきあってほしい(笑)



さて、どうだろう。

意外とメロディアスだし、リズムもシャープでなかなかいいでしょ。
ハレドの声も渋いし、トランペットソロもスリリングでしょ?
続いて'92のアルバム「Khaled」から「DIDI」。



タッツカタッタターという音が聞こえただろうか。
ライの特長は、パーカションによるこの細かなリズムの刻み。
映像の中に出てくる脇に抱えるスタイルのパーカッションがリズムのかなめで、
たぶんトルコやエジプトで使われる「ダラブッカ」と同じものだと思う。
アフリカのジェンベを小型にし、脇に抱えたような太鼓だ。
ライにはいろんなビートがあるが、ほぼどの曲も
ダラブッカらしきパーカッションがリズムを刻んでいるのである。

ただし例外もある。「Khaled」に収録されている「Wahane」という曲で
ホントはこの曲を聴いてほしかった。YouTubeにLiveバージョンはあるんだけど、
アルバムに収録されているものが非常にいいので、そちらを聴いてほしいんだよね。

で、その「Wahane」という曲、これが実にいい。アンプラグドの非常に美しい曲。
ジプシーギターとアコーディオン、そしてビブラフォンがジャジーに絡み合い、
そこにハレドの声が響くシンプルな曲。
クールで、エレガントで、エキゾチック。ちょっと大げさではあるが、
ジャンルを抜きにしても名曲なのは間違いない。

Cheb KhaledのムービーはYouTubeでも多数掲載されている。
やっぱりアラブ音楽の巨匠の1人なんだろう。
現在も現役で活躍してるようだし、ベスト盤も出ているようだ。
興味があれば、ぜひ追っかけて行ってほしい。


クッシェクッシェ
(2005/04/23)
シェブ・ハレド

商品詳細を見る
KhaledKhaled
(2005/03/14)
Cheb Khaled

商品詳細を見る

Comment

ticcoさん、こんにちは。リンク先に行ってみました。このバンドは知りませんでした。リズムセクションのしっかりしたバンドですね。特にベースがウマイですね。情報ありがとうございました。
Comment Form
公開設定

Trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。