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1年間、つきあえるモノかどうか。

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」

言うまでもなくこれは、川端康成の小説「雪国」の有名な書き出し。
そんなコトバを思い出すような、カレンダー探しの
長く苦しい旅が終わったのは、2006年の1月15日。
銀座ITO-YAのカレンダーフェアの最終日のことだった。

Drawed Room


――――と言うほど、大げさではないんだけど^^

それまでは、毎年のようにカレンダーを探しに
2度3度と出かけるのだが、気に入ったものと出会えない。
収穫がないのが続くと、焦りや疲れもジャマをする。
「これがいい」を探しに行ったのに、
「これでもいいか」を買って帰ることも多かった。


リビングに飾るカレンダーは、インテリアでもある。
一年を通して部屋を飾るわけだから、
デザインクオリティは重要だ。
アートをカレンダーにしたものも多いのだけれど
後からカレンダー部分を追加しただけで、
デザインとしての一体感を考えていないものも多い。


それに予定などは書き込めなくていいし、
仏滅や友引などそんな情報もなくていい。
そういう実用の部分は、冷蔵庫に
マグネットで貼っつけて使うものや、
トイレに掛けるカレンダーで十分だ。
(ウチがマジそうなんだよね^^)

また大自然をテーマにしたもの、
犬やネコのかわいさを追求したもの
筆文字で人生訓を謳うものも、それはそれでいいんだけれど
自分がリビングに飾りたいものとは温度差がありすぎて
やっぱり選べない。


HANNAHカレンダー

そんな悩みから救ってくれたのが、
写真左側の「ハンナ ポスター カレンダー」の2006年版。
右側にあるのは2007年版と2008年版だ。


アフィリエイトでも何でもないんだけど
nextmaruni とこの HANNAH POSTER CALENDAR だけは
勝手に紹介したいアイテムなんだよね^^;





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LDKを美術館に! PROJECT 18 「凛としたイス」

このカテゴリーは、ほぼ1ヵ月ぶりの更新。

今回紹介するのは、 Kanji Ueki チェア (2005) 。
建築、空間、インテリア、プロダクトと幅広く活躍する
デザイナー、植木 莞爾(かんじ)氏によるイスだ。

Kanij Ueki_Chair NEW_web


イスを4脚、すべてデザインをバラバラにすると決めて
最後にチョイスしたのがこれ。
他の3脚と比べスタンダードなデザインのためか
最初はこのイスの魅力に気づけていなかった。


座面以外のあらゆる曲線を排したシャープでミニマルなデザイン。
機能美という言葉が近いのだろうが、何か足らない。
イスとしての体裁をデザインされたのではなく、
まるで存在そのものをデザインしたようである。
人間にたとえるなら、「凛としたイス」。風格を感じる。


Kanji_Ueki_Chair_NEW2_web.jpg

何かで読んだが、このデザインのモチーフは
軒先に置かれた縁台とのこと。
それを表しているのが、座面を走るスリット。
わずか3本であるが、このイスのデザインに
軽やかさを与えているように思う。


さて、このイスの座り心地だが、これがなかなかいい。
カラダになじむ感じで、長時間座っても疲れない。
たとえば4脚すべてをこのKanji Ueki チェアにしてもよかったと思う。
あとは前回のHarri Koskinen チェアと2脚ずつというのもいい。
座るのが楽しくなるイスである。


Kanji_Ueki_Chair_New3_web.jpg

nextmaruni CHAIR MUSEUMには、
他にも魅力的なイスが多くある。特にギャラリーは一見の価値あり。
ぜひ、のぞいてみてほしい。

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               ↓

nextmaruni_468*100



LDKを美術館に! PROJECT 17 「甲殻類系チェア」

コスキネンチェア_main_blg

このイスの美しさを、何にたとえたらいいのだろう。
ダイニングのイスをヤコブセンのセブンチェアから
方向転換させたのは、このイスだった。

コスキネンチェア1_blg

このイスの名前は、「ハッリ・コスキネン チェア」。
PROJECT 15「 日本発、もうひとつのチョイス 」で紹介した
nextmaruni CHAIR MUSEUMの中の1脚だ。

         Click!
         ↓

nextmaruni_468*100

                


デザイナーであるハッリ・コスキネン(Harri Koskinen)はフィンランド生まれ、
事実上、現代の北欧デザインを代表するデザイナーのひとりだろう。
MOMAのパーマネントコレクションである
ブロックランプ(MOMAストア)イッタラのキャセロール
デザインを通してご存知の方も多いと思う。



コスキネンチェア2_blg


では何がセブンチェアではなく、このイスを選ばせたのか。

シンプルな線と面の構成に、
生物的な存在感を感じたのである。

ここには甲殻類的な美しさがある。
たとえば南伊豆の名物でもある高足ガニのような、
あるいは甲殻機動隊などのSFアニメに登場する
メカニカルな生命体にも思えてしまう。

他のイスでは感じられないそのイメージは
木材の組み方から来ていたのである。

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LDKを美術館に! PROJECT 16 「リビングでウサギを飼う」

SANAA Chair 3cut_blog


前々回、ふざけた紹介をしたのは、こんなウサギをモチーフにしながら
高いクオリティをもったイスが存在するということを
知ってもらいたかったからである。

さて、このイスの名前はSANAA(サナー)チェア。
エルデコやブルータスCASA、Penのインテリア特集などで
たびたび見かける隠れた人気者だ。

SANAAとは設計事務所の名前で、妹島 和世と西沢 立衛という
2人の建築家によるデザインユニットの名前でもある。
彼らは美術館の設計で世界的にも著名な存在で、
日本にある彼らの作品では金沢21世紀美術館の設計が有名。
そんな超一流のデザイナーが作ったキュートなイスなのだ。

クリックして大きくしてみてもらえば解るのだが、
うさぎの耳に当たる部分は左右対称ではない。
それによく見ると、フリーハンドで書いた線を元にカットされているようだ。
そしてスチールの足の角度も絶妙だし。こうしたちょっとの作業が、
デザインを工業製品から解放し、生命感を与えている。
まるで立体イラストのキャラクターのようでもある。

このイスを買うときに、自分たちが一番期待したのは、
視界を楽しくしてくれること。

たとえばキッチンから料理を運んでくるとき、
ソファから振り返ったときなど、
ふと置いた視線の先にこのイスがあることが
日常を楽しくしてくれる、気持ちをまるくしてくれると考えた。
その期待には120%以上応えてくれていると思う。
LDKの景色が確実に楽しくやさしくなっている。

座面が若干小さめなので、女性や子供向けにいいだろう。
キチンと作られているので大きな男性が座っても問題は無いけど、
男性にはメインユースというよりはサブ的な使い方がいいと思う。
カフェテーブルに合わせるとかね。


妹島和世+西沢立衛/SANAA―WORKS1995‐2003妹島和世+西沢立衛/SANAA―WORKS1995‐2003
(2003/05)
妹島 和世、西沢 立衛 他

商品詳細を見る


nextmaruni_web.png


Look!
SANAA CHAIR Gallery (nextmaruni CHAIR MUSEUM)


LDKを美術館に! PROJECT 15 「 日本発、もうひとつのチョイス 」

ウサギをモチーフにしたイスを紹介する前に、
まずは「nextmaruni(ネクストマルニ)」というプロジェクトを紹介したい。

日本を代表する家具メーカーのひとつであるマルニ木工が、
建築家・プロダクトデザイナーとして知られる黒川雅之を
プロデューサーに迎えて行っているデザインプロジェクトである。


     250*250_next_1

  日本には家具の歴史がありません。そこで、ネクストマルニは
  「日本の思想から生まれた世界の椅子」をつくりだしていきたいと
  考えてきました。「日本の美意識へのメッセージとしての椅子」の
  デザインを世界のデザイナーにお願いすることで「日本的ではない
  世界に通用する日本発の椅子」をつくっていこうと考えたのです。
          nextmaruni CHAIR MUSEUM "Concept”より


インテリアの選び方はいろいろある。
イタリアのモダンインテリアもあれば、北欧系もある。
しかし、日本というチョイスもあるのだ。
それはジャポネスクや和モダンだけではない。



バタフライチェアで知られる柳宗理という巨人もいるし、
MOMAのパーマネントコレクションに選ばれた
ニーチェアを作った新居猛もいる。
メディアに取り上げられるのは、
海外デザイナーが多いけれど、
日本はデザイン能力の高い国なのである。

天童木工 バタフライスツール ローズウッド S-0521 天童木工 バタフライスツール ローズウッド S-0521 
(2007/01/06)
不明

商品詳細を見る



そんなジャパンデザインのパワーが感じられるイスを
プロジェクトに同調した世界のデザイナーのマスターピースを
ここで見ることができるし、そのクオリティから信じられないほどの
低価格で手に入れることもできる。

auデザインプロジェクトの「INFOBAR」や「neon」で有名な
深澤直人デザインのテーブルやチェアもある。
ロンドンを拠点に活躍するAZUMI(安積伸&朋子)の作品もあるし、
美術館の設計で知られるSANAA(妹島 和世+西沢 立衛)の
楽しい作品もある。

また海外デザイナーでは、イタリアンデザインの巨匠、
アルベルト・メダミケーレ・デ・ルッキの作品もある。
そして、あのジャスパー・モリソンまで。

何だかブランド志向的な説明になってしまったけれど
このサイトに掲載されたイスたちは、インテリアデザインの域を越えて、
現代の彫刻のような、建築のような美しさをたたえている。

たとえばインテリアに興味が無くても、
アートに興味があれば、一見の価値はあるだろう。
その逆もあると思う。

nextmaruni_web.png


Look!
nextmaruni CHAIR MUSEUM